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ローヤルゼリーができるまで2

前ページで簡単に説明した、ローヤルゼリーの作り方ですが、詳しく知りたい人のために、詳細を載せてみました。

1、人口王台の数

初期の頃、巣箱の中の一群から取れるローヤルゼリーは、微々たる物にしか過ぎなかったようです。しかし、王台の改善や改良の積み重ねにより、何倍のもアップしたそうです。ローヤルゼリーの量をできるだけ多く採取することは養蜂家にとっては1つの目標です。しかし、無差別に採るわけにもいきません。量を求めすぎて。品質がおろそかになってはいけないのです。

養蜂家のなかには一群に王台を二つ並べて200個以上もの王台をつける人もいるそうですが、ミツバチの数は決まっているので、最盛期でも120〜150個くらいまでを限度としている人もいます。なぜなら、それ以上だと道蜂の負担がかかりすぎてしまいますし、たとえ採取量は増えても、ローヤルゼリー中の有機酸は希釈されて、薄まり品質の低下に結びつくからです。

2、採取のタイミング

新鮮さを追求するには、もちろんできるだけ早く、王台に蓄えられたローヤルゼリーを回収することが大切です。しかし、早すぎればローヤルゼリーは溜まっていません。ローヤルゼリー商品のメーカーには「48時間の採集が最高」と謳っている所もありますが、「○○時間」と明言できる絶対的な基準はないそうです。ミツバチは環境の変化に敏感ですので、その時々の天気や気温によって、ローヤルゼリーの分泌や王台への溜め方も変わってきます。一方、実はローヤルゼリーには抗菌性のある物質で、ある時期までは菌の繁殖を防いでくれますが、その時期を越えると、抗菌性はたちどころに失われ、有機酸の結晶が大きくなり、成分が変遷してしまいます。

このような点から、幼虫を入れた人口王台をセットしてから、「遅くとも3日以内」を厳守しながら、天候の変化、気温などを考慮に入れつつ、巣箱の中の王台の状況をこまめにチェックし、いつ採集するべきかを養蜂家自身のタイミングを見極める力が必要になるそうです。また、中にいる幼虫が立ち始める気配があれば、それはサナギになろうとする前段階で、腸がつながり脱糞するようになるので、その前に採取しなければならないといった観察も必要になります。

3、不純物の徹底排除

採取では、王台をおおった蜜ろうの蓋をカットし、中野幼虫をピンセットで取り除いてから、溜まったローヤルゼリーを丁寧にすくい取るという、神経を使う作業が必要になります。蜜ろうの蓋のカットをぞんざいに行うと、中の幼虫まで傷つけてしまい、幼虫の体液や細胞などの不純物がローヤルゼリーに混入してしまいます。それを避けるために、最新の注意が必要になります。また、その上で、採取した不純物の完璧な除去と、タンパク質の変性による結晶化があるかどうかをチェックするために採取したローヤルゼリーを、ろ布でろ過している所もあるそうです。

4、回収時のチェック

採取したローヤルゼリーは一般的にプラスチックの缶やボトルに入れる方式で回収されますが、この場合は、不純物があるかがわからないときもあります(もちろん、この後に処理されます)。そのため、中には透明のビニール袋で集め、不純物や質の悪いものが採集されていないかなどをチェックする場合もあるようです。その後、ローヤルゼリーが変質する前に、急速冷凍し、密閉された容器に詰められ、みなさんに届くきます。

5、採集地の変更

養蜂家は、蜜源の開花に合わせて、常に移動しながら各所で巣箱をセットし、採集作業を行います。最も高品質のローヤルゼリーができると言われる、菜の花は2年以上続けて同じ場所で栽培を行うことは通常ありません。2年目以降は土壌のために、牧草地帯にするためです。そのため、養蜂活動も2年以上も同じ場所で行うことが少なく、3年目は別の場所に変えるとされています。